王禅寺の住宅 13

この日は、現場でお施主さんと打合せ。

リビング・ダイニングの構成を

1分の1のスケールで確認していきました。

1つ前の回でも書きましたが、この家の最大の特徴と良さは、

背後に多摩丘陵が大パノラマで広がっていること。

2Fにあるリビング・ダイニングは、

この家の中心であり、眺望をもっとも取り込める空間となるため

そこに来る造作家具は収納容量を求められる一方、

とてもバランスが重要になってきます。

お施主さんとスケッチや図面のやりとりを重ねて

この日、実際に現場で確認するところまで来て

ようやくひとつのかたちにたどり着いた感じがありました。

実は、王禅寺の住宅のお施主さんは、建築関係の仕事をされています。

良いと思う空間のイメージがしっかり見えていて

かつ、私とは違う志向であったり、考え方を持っていらっしゃる方です。

でも不思議ですがそれだけに、

自分だけではたどりつかない答えに多々気づかされ、

一緒につくっていっている実感は、とてもあります。

ダイニングの照明。

このときは、ウォールランプの実際に取り付ける位置と大きさを確認しました。

こんなリアルな打合せができるのも、現場の協力あってこそ、です。

浴室の壁の仕上げに使う

FRP(エフ・アール・ピー)。

床のタイルの候補にあてて、

どのタイルがふさわしい相手か決めていきます。

最後、これだね!と決まったのは

お施主さんが自分でサンプルを取り寄せた御影石(みかげいし)。

FRPも素材をあえて見せていく仕上げ方なので、

本物の石がいちばんしっくり来たのも

なんとなく納得がいきます。

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