王禅寺の住宅 23

7月の中旬。

現場は晴れて足場が外れ、

この日予定通り完了検査を受けることができました。

早めに到着して、外構の現場打合せから。

敷地は坂の途中にあるため

手前と奥で30センチ、

また道路から擁壁側で

地面のレベルが50センチ程度上がります。

建物が一歩前に足を出したような部分が

ポーチなのですが、

ここに段差を設けて、ほとんどの高低差を吸収。

かつ、車庫に入る車の軌跡に合わせて

弧を描いたようなかたちになります。

地味なようでいて、立体的にちょっと難易度が高め。

この型枠を正確に出すのが

最後の勝負どころです。

 

墨出ししたポイントを

薄いスチールのLアングルでかたどっていきます。

切り取ったベニヤを型紙にしたら

次は曲げベニヤで型枠を立ち上げていきます。

午後、検査員の方が到着。

ピリッと緊張感走る、設計・施工。

挨拶を交わすとすぐに

「それじゃ上(3階)から見ていきましょうか。」

という検査員の一言で、早速検査が開始されました。

写真は煙感知器や熱感知器などの

住宅用火災警報器が適切に取り付けられているか

説明しているところ。

「それにしても、すごい景色だねえ」

最初はお互いに緊張感がありましたが

特に問題がなかったのと、

案内しているうちに打ち解けてきたのか

検査員の方、にこにこしてる。

ーそうでしょう?

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