高輪の住宅。
工事が順調に進んでいます。
外部では外壁材を塗る為の下地として、ラスという金網の様な物を取付けていきます。
これを外周グルっと全面に貼っていくので、
なかなか大変な作業です。
内部では壁にボードが貼られました。
LDKでは天井を貼る為の下地として、野縁(のぶち)という物が組まれています。
大工さんがきれいに採寸して組まれた野縁は障子の様にキレイな格子状になっています。
天井を塞いでしまうのがもったいないくらいのものです。
さらにこの住宅で最も施工が難しいと思われる階段に、大工さんが取りかかっていました。
なにが難しいのかというと、
この階段の踏み板は片側を縦に並んだルーバーによって支えられるようになっているからです。
拡大してみるとこんな感じになっています。
1つの踏み板につき、3つのルーバー材で支持しています。
引いてみるとこんな感じ。
なぜこんな階段にしたかというと、階段部分は中庭に面しているので
ルーバーから透過する自然光を取り入れて明るい階段空間にする事。
そしてルーバーが廊下側からの落下防止の手摺代わりにもなります。
更に、ルーバーが階段を支持する役割も担っているので、1人3役といいますか。
更に、見た目もいいわけです。
階段側から見ても、踏み板が浮いているような印象があり、
準防火地域であるが故に60mmの厚さが必要になる踏み板も、軽快に見えます。
1Fの登り途中から見上げた2Fの階段裏側。
仕上げが出来上がった時に、またどう見えてくるのかが楽しみです。