LEVEL Architects

葉山の住宅 20

こないだは家具について触れましたが

今日は建具についても触れてみたいと思います。

ひとつ前の話で

造作家具がオープン仕様なので

壁や天井と一体につくっていくと書きましたが

建具枠も同じ。

こちらの方が、壁や天井をつくる前にセットすることが

工程として一般的です。

なぜかというと、

壁や天井の下地となるボードは小口が弱いため、

なにかにぶつけて貼りこむからです。

それが枠だったり

方立てだったり

見切りだったりするわけです。

パントリー収納の引き戸の枠。

素材はゴムの集成材。

こまやかな凹凸の加工がされていて、

凹みの部分が戸当り。

ちなみにこの枠には手前のボードと

後ろ側の袖壁のボードがあたっています。

地味にそんな役割も果たしています。

塗板サンプルを並べて、室内の壁の色を確認。

現場でカットしてもらった家具や枠の端材を持ち帰って、塗装。

お施主様にはクリアと白のつや消しを提案することに。

葉山の住宅は素材をそのまま扱うことをテーマの一つにしていて

素材の仕上げはペンキで塗りつぶすのではなく

木目の表情が透けて見えるOS(オイルステイン)を使用します。

一番上の写真は

枠としてデッキ材を使っています。